1 欧州の音楽教育の特徴の一つに、初歩の段階であっても、
技術的なことだけに目を向けるのではなく、音楽性を大切にすることです。
音をひとつ を出す弾き方にも美的センスを持って出すのとそうでないのでは違って聴こえます。
まるで自然界に存在する音の現象の仲間のような仕上がりになるように指導します。
この点は、後々の上達に大変重要な要素です。
もし、初歩の段階で、ひとつ音を出す際、、音の出し方に癖があると、
簡単な曲を弾く時にも、 数年後に、難しい曲を弾く時にも
その癖のある音を組み合わせて演奏することになってしまうからです。
例えで言うならば、レンガで家を建てる時に、一つずつのレンガの形に癖のあるもので作ると、
自由に家の形を建てられなくなるのに似ています。