『音ひとつ』も音楽的に

『開放弦で音符を一つ弾く』とき、音階やアルペジオも、無機質に聴けえたり、機械的に聴こえたりせずに、
可能ながぎり、音楽的に、美しく、自然の法則に従った調和の中にとどまって弾くべきと考えるのが欧州流です。

音を出す時は、必ず、曲を弾くときと同じように、自分が描いている表現がどうなっているのかを観察する耳のスイッチが入った状態でなければいけません。

これは技術の練習だから 音が出ていれば、音がプラスチックの板のように平らであったり、リズム感がなかったりしても構わない と考えるのは良くありません。
なぜかというと、 今あなたがヴァイオリンを弾いてf字孔から出ている音を美的に観察する耳のスイッチが切れた状態で腕と手だけを動かして音を出す習慣が身についてしまうからです。

このように練習する習慣がついてしまうと、いざ曲を弾くときに、耳のスイッチが入らないということになります。
その結果、大雑把な表現の演奏になってしまうというわけです。

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