基本理念 と 5つのコンセプト
基本理念
〜 地球上で創作されたものの中で最も美しいものの一つと言える音楽芸術の感動を分かち合う 〜
200〜300年以上前に作曲された音楽にも関わらず、今日でもなお世界中で聴き続けられるということは、
そこに、民族や文化の違いを超えた普遍的な美しさや感動があるからです。
そんな人類の文化遺産である芸術音楽の素晴らしさを、ヴァイオリンレッスンを通して
多くの方に伝えることに最大の価値をおいています。
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5つのコンセプト
1 ドイツ・フランスで経験豊富な講師が、本場ヨーロッパのヴァイオリ奏法 を教えます
・必要最低限の力で、楽にひく….
・力まない。自然で、しなやかな動きの…..
・圧迫感のある平面的な音でなく、宙に浮き出るような音で描く….
・柔らかで音色が豊かに変化させながら音を描く….
・日本に多くみられる『特有なクセ』※ のない….
以上のような、本場、欧州流のヴァイオリン奏法を伝授いたします。
2 音楽表現へのアプローチもヨーロッパの水準で指導します
ヴァイオリンの演奏テクニックだけでなく、
楽器を弾くことの目的である音楽表現の描き方についても、
ヨーロッパの水準で教えます。
結論から言うと、
もし、あなたの演奏を、欧州の一流の音楽家が聴くことがあったとしたら、、、
『音楽的にも技術的にも良い演奏ですね!』と言われるような方向性で、指導いたします。
(これは、日本にいながらにしても可能です。*(詳しくはこちらの記事をお読みください。)
* 意識をどこに向けるか、何を求めるか が 欧州の一流音楽家と同じ方向にすれば手に入るからです。
逆に、もし 欧州に住んだり留学したとしても、この意識が変わらなければ、あなたの演奏は変わらないのです。)
欧州の音楽界では、 楽器 よりも 音楽表現 に 意識を集中させています。
「ヨーロッパの音楽界の雰囲気は?」と言われたら、私は次のように答えます。
『音楽は感動』 『音楽といえば表現』
楽器はあくまでも音楽表現を描くための道具、手段と考えます。
日本の音楽教育の弱点 = 音楽的要求があまり高くない
音楽的要求が高くなるにつれて、演奏技術も上がる。
音楽的要求が低いままでは、演奏技術も上がらない。
厳しいことを言うように聞こえてしまうかもしれませんが、、
日本では、20024年現在でも、未だに ギャップを抱えている 技術と 表現の 位置付け において
日本でよく見かけるのは、 『技術水準』 と 『音楽的水準』 の ギャップ です。
技術を求めてはいるが、音楽の要求が高くないので、、
欧州の一流演奏家の技術とは種類の異なる技術が身についてしまう というケース です。
すなわち、
本当に必要な技術は、
音の長さ、強さ、音色の変化を
マクロでなくミクロの精細さで
音楽表現に適応させるように描き出す技術 であるはずなのに、、、、
ある程度は抑揚はつけるにしても、上のような細やかな描き方ではなく大雑把で、
弓の端から端まで行ったり来たりを繰り返し、、弦の接点も同じ場所、同じ音色で、同じ音量で、同じ音の長さで、、
または本来あるべき変化の仕方に合っていない、逆になる
音の大きさの変化も音楽に適応しておらず、、、たとえば、、本来なら下げ弓で音を弱く、あげ弓で強く引かなければいけない箇所であっても、下げ弓が強い音、上げ弓が弱い音になってしまう、、など。といった具合に、まるでプラスチックの板のように異様にフラットでモノトーンな演奏
ポジション移動の際にはノイズがあちらこちらに入り、
表現の豊かさに欠けた
大雑把な技術による演奏スタイル です。
すなわち、 パガニーニやサラサーテなどのヴィルテュオーソ的音楽や
音楽的な作品ながらも技術的難所を含むチャイコフキー、シベリウスなどのヴァイオリン協奏曲の技術的難所を
一見、難なく弾きこなしているように見えても、
注意深く聴くと、音の長さや強さや音色が音楽に全く適合しておらずにチグハグだったりするわけです。
音楽的、芸術的な要求は高くないけれども、 聴衆に受けるように、強く印象付けるようにするために、
暴走族のように、大きな音で、また爆音と弱い音を交互に弾き、ヴィブラートも
*『暴走族の理論』応用タイプ
ヨーロッパでの、音楽へのアプローチ:
まず第一に、『音楽表現をどう仕上げるか』にフォーカスします。
第二に、 その音楽表現を 実際に楽器を使って音の振動に変換し、空気中に描き出します。
そして、そのために創意工夫を凝らし、編み出した練習方法を駆使して演奏技術を流暢にし、
『理想の演奏ができる』ようになる
という順番です。
演奏技術 については、後から考えます。
(この順番は欧州では当たり前のことでも、日本では、この順番が逆である、もしくは明確でない、感じることが多いです。順番が明確でないと言うよりも、音楽表現へのこだわりの要求度がそこまで高くなく、とり急ぎ、全ての音符を問題なく弾くことに意識が集中し過ぎてしまっていることが多いと感じます。)
本来、全ての目的は、
「音楽を使った競技的な楽器演奏の完成」ではなく「楽器を使った音楽表現」 であるべきなのです。
これは、ヴァイオリンに限ったことではなく、どの楽器においても同じです。
本当に高度な演奏技術を身に付けるためには、
『音楽性、音楽的センスを向上させること』と、『演奏技術を向上させること』
は並行して行うなうべきなのです。
音楽性を先行させる意識が欧州の流儀です。
なぜかというと、『技術はイメージのあとに形作られる』からです。
“ 音楽性を重視すればするほど、より高度なテクニックが身につく “ というパラドクスは真実なのです。
音楽性を重視する方が、高度なテクニックが必要になるからです。
具体的な例を上げますと、、、、、
音楽的な要求が細かいと、 全弓を速い弓でpppで弾く必要があったり、下げ弓よりも上げ弓の方を音を大きくする必要があったり、なかなか訓練しなければ難しい技術です。
このような必要は、フレーズのそれぞれの音の音量を音楽に合わせようと試みるから出てくるのであります。
もし、あるフレーズのそれぞれの音の音量は、どうでも構わない、、のような、低い水準ですと、いつも下げ弓の方を上げ弓よりも強い音でひき、 全弓を素早くひかなければいけない時は、急激に大きい音を出して音楽を壊してしまっても気にならない、、のようになってしまうのです。
左に関しても、ノイズが出ても全然気にしない ということであれば、弾くのは簡単ですが、ノイズを出さずにポジション移動をしたいとなると、より高度な技術が必要になります。
日本では、音楽性を重視するとテクニックが弱くなるのでは? と危惧される方がおられますが、これは誤解です。
それはサーカス的な音楽を演奏する場合にのみ当てはまることです。
当ヴァイオリンクラスでは、ヨーロッパ流に、
音楽性の向上と、ヴァイオリン演奏技術の向上を両方、並行して取り組んでまいります。
欧州流 =『音楽を使ってヴァイオリンをひく 』 ではなく、『 ヴァイオリンを使って音楽をする 』
ことを大切にします。
アクロバット的な(サーカス的)な音楽だけにしか興味がないのであれば、
それほど細かい弓使いや、ヴィブラートや音色の種類を増やす演奏技術は必要ありませんが、
芸術的音楽を芸術的に仕上げたい場合はその逆で、
音楽性を重視することこそが、高度なテクニックの発達への前提条件なのです。
演奏技術は、表現のための手段にすぎない。と言うわけです。
技術的に弾きにくい難しいパッセージを、音が並んでいるだけで克服したと満足せずに、
作曲者の意図をどう再現するかを、関心事の中心においているのです。
それが欧州の一流の演奏家たちの特徴なのです。
超一流の演奏家といえば、そこに人格が備わっている人たちです。
“ 楽器は音楽をするための手段に過ぎない “
(Pablo Casals 1876 – 1973 パブロ・カザルス 正確には Pau Casals)
3 伝統ある本場ヨーロッパ のヴァイオリン教本の良さをお伝えします
( ドイツ ・フランス・ベルギー etc…)(特に、初級から中級の方)
4 大雑把なテクニックではなく、繊細な技術を身につける
無理なくできる要素まで分解して
この上なく丁寧に、これ以上ないきめ細やかさで分解して
ヴァイオリンの支えかたから順番に
一つずつ分解して
演奏技術の基礎に関しても、他にないくらい丁寧に、綿密に何が必要かを見極め、
複雑な動きがあれば、通常では思いつかないくらいのところまで、もうこれ以上分解できないほどまでに分解して練習します。
このようにするのが一番の近道です。
5 往年の名ヴァイオリニスト達が行なっていた、貴重な練習方法を伝授します
(ドイツ、フランスでよく用いられる定番の方法から、名演奏家秘伝の練習法と言えるようなものまで、
欧州滞在中に見聞きした様々な効果的な練習方法をお伝えします)
5 欧州の往年の名ヴァイオリニスト、演奏家達からの貴重なアドヴァイスをシェアします
欧州の奏法の中でも、技術的にも音楽的にも最も水準が高かった全盛期の奏法を教えます。