ヴァイオリンの奏法の技術的な問題を解決するための効果的な練習方法


当バイオリンクラスで使用するバイオリンの練習方法は、講師が一から考え出したといえるものは一つもなく、その全ては長年のヨーロッパ滞在中に実際に見聞きしたものを基本にしています。それらの中には往年の巨匠達から弟子に伝えられたものや現在の名バイオリン奏者たちが実際に教えているやり方など多数あります。



練習はできるだけ効果の高い方法を用いることで必要最低限の時間で行い、音楽を味わう時間を増やしたいものです。


効果の高い練習とは


・ 動きが正しい

・ 必要最低限の筋肉を使う

・原始的な動きからはじめ徐々に複雑な動きにしていく



" 原始的な動きが最も大切である " (Pablo Casals)


" 最も単純なことがいちばん難しい " (Arthur Grumiaux)



バイオリン演奏の動きは非常に複雑ですが、一つ一つの単純な動きが組み合わさってできています。

はじめ、原始的で単純な動きを練習して、それを組み合わせてだんだん複雑な動きにしていく。そのような手順で練習するのが最も効果があるのです。

正しくない動き、力んだ動きなどで練習してしまうと、悪いクセが がついてしまうという結果になるということがおこりえるもので注意したいところです。


● 当バイオリン教室では基礎練習、音階などはヨーロッパの音大で広く教えられている方法を伝授します。(日本ではガラミアン、フレッシュ、小野アンナの教本などの音階の教本が使用されますが、それらの中にある重複した部分を減らし、足りない部分を補った、効率の高い練習方法を伝授します。)

バイオリンをどのように練習するか


そのような練習方法というのは書物の中に見つかるものは数少なく、口伝で弟子達に教えられた情報を得る以外に知る方法がないものです。 そうした、巨匠や名演奏家達の練習方法を知ることができたのには大変恵まれました。 例えば、グリュミオー、カザルス、ティボーなどオイストラフが行なっていた練習方法やアドヴァイス 特に、芸術的表現のためにバイオリンの技巧を発達させたバイオリ二スト達、フランコ・ベルギー派から生みだされたバイオリン教本の中にある練習法などの中には目から鱗的な!文章がたくさん載っている、正に秘伝の書といえるようなものまであるのですが、残念ながら日本語には訳されていないので、それらの文章を原語から日本語に翻訳して当クラスのレッスンの中で紹介します。



ボーイング、ビブラート、ポジション移動、重音、肩当てを使用せずに弾けるようになるための練習方法など、ワンポイントアドヴァイスのための受講も可能です。